脅迫容疑:男逮捕 ストーカー相談の女性監禁 北海道
毎日新聞 2012年05月15日 12時47分(最終更新 05月15日 12時55分)
匿名の脅迫文を送られ、北海道警札幌北署にストーカー被害として相談中の20代女性が何者かに連れ去られ監禁、わいせつ被害に遭っていたことが15日、道警への取材で分かった。同署は被害後、知人の男を脅迫容疑で逮捕したが、当初は口頭注意にとどまっていた。道警は当時の対応について検証を始めた。
道警によると、逮捕されたのは札幌市中央区旭ケ丘5、無職、紺野裕己(ゆうじ)容疑者(41)。容疑は2月上旬ごろ、北海道石狩市の女性に「家族に被害が及ぶこともあります」「約束破ったら次の行動に移す」などと脅迫する文書を4回にわたり郵送したとしている。容疑を否認している。同署は、連れ去りにも関与した可能性があるとみて調べている。
女性は2月下旬、脅迫文について同署に相談。同署は紺野容疑者を2〜4月に計2回取り調べたが、関与を否認したため口頭で厳重注意しただけだった。
女性は今月3日、目隠しをされて何者かに連れ去られ、体を触られる被害に遭った。直後に紺野容疑者が現れ「助けに来た」と話したという。同署は状況から紺野容疑者が脅迫文送付に関与したと判断し5日に逮捕した。