大手銀行は15日、今年から来年にかけて、法人税の納税を再開することを相次いで表明した。不良債権処理で積み上がった巨額の損を解消するため、一部の大手行を除いて、ここ10年以上、利益が出ても納税しない状態が続いていた。
みずほコーポレート銀行は今年から、みずほ銀行と三井住友銀行、りそなホールディングスは来年から納税する方針だ。三井住友は15年ぶり、りそなは18年ぶりの納税。みずほは何年ぶりかは公表しなかった。三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の銀行は昨年から納税している。
企業は、過去から積み上がった税務上の赤字である「繰り越し欠損金」が残っていれば、黒字決算でも法人税を払わなくてもよかった。