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放射性物質で産直にも影響

放射性物質で産直にも影響

国の基準を超える放射性物質が検出され、山菜などの出荷の制限や自粛が相次いでいる一関市では、産直施設にも影響が広まっています。
一関市では、国の基準を超える放射性物質が検出されたため、野生のタラノメやゼンマイ、それに野生のタケノコの出荷が自粛されているほか、露地栽培の原木生しいたけなどの出荷が制限されています。
このうち、一関市の「道の駅かわさき」にある産直施設では、これまで自主検査で基準をクリアしたものだけを並べていましたが、出荷の自粛が相次ぎ、店頭に山菜がほとんどない状態になっています。買い物に来た60代の女性は「ハウスで作った野菜なら平気だと思いますが、山菜は外にあるものなので、今年は買えないと思いました」と話していました。
また、別の70代の女性は「旬のものをおいしい時期に食べたいので残念です。検査の結果を表示して、買うかどうかは消費者が選べればいいと思います」と話していました。
一方、山菜を持ち込んだ生産者からも不安の声が上がっていました。このうち、千葉基喜さんは(78歳)毎年この時期になると自宅の裏山で採れるタケノコやタラノメ、ウドを産直に出荷していますが、タケノコもタラノメも出荷自粛になり、産直施設にある千葉さんのかごは空の状態です。
千葉さんは独自にタケノコの検査をして放射性物質は検出されなかったということですが、出荷自粛になり収穫しても捨てるものもあるとということです。
千葉さんは「採っても出荷できないのはもったいないし残念です。一関市全体で制限しないで地域によって検査したものは出せるようにしてほしい」と話していました。このほか、別の生産者からは「今、自分が出荷できるのはウルイとワラビだけで、山菜で生計を立てている人もいることをわかってほしい」とか「いつ出荷が停止になるかわからないので不安です。行政には保障をしてほしい」など不安の声が上がっていました。
「道の駅かわさき」の千葉勝雄駅長は「今の時期ならタケノコやタラノメでかごがいっぱいになるはずなので残念です。例年は4月と5月で山菜だけで400万円あまりの売り上げがあったので、秋のきのこや来年など先のことを考えると出口が見えず心配です」と話していました。

05月14日 18時44分

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