ishimura平成三年に家庭円満を願って入信した石村あさ子さんは、家庭出産(家族が参加する家庭での出産)を扱う助産師として活躍しています。石村さんの家庭出産へのこだわりは、家族の調和に対する強い思いからくるようです。

 ──神霊教に入信してどんな点が変わりましたか

石村 病院で看護師として働いていた私は、結婚して専業主婦になったのですが、姑とうまくいかず、一時は離婚も考えたほどでした。そして資格を生かして経済的に自立したいと思うようになりました。入信後は、区の依頼で老人介護と新生児の訪問看護の仕事が入るようになって経済的な自立も可能になりました。また、頭部隆起現象を何度も体験することで性格が改善され、周囲の人と調和できるようになり、今では姑は実の息子にも話せないことを嫁の私に打ち明けてくれるほどになりました。願いだった家庭円満がかなっただけでなく、十代からの夢だった人助けができる仕事に携わるようになりました。神様のおかげと感謝しています。

──助産所を開業し、家庭出産に力を入れているそうですね

石村 私が助産師になったのは、高校生のとき奈良駅の近くで光明皇后の事績が刻まれた石碑を見たのがきっかけです。偉い人が自ら病人の膿を吸って治した、というその話に私は感動しました。そして、人助けができるようになりたいと思い、看護学校に入り、卒業後、大学病院に勤務しました。

しかし、理想とかけ離れた現実に落胆して退職したのです。 親が楽なお産をすることだけを考えている今の医学に対して、私はもっと心のこもったお産をしてほしいと考えています。入院してしまうと、出産が他人任せになってしまいます。お産は、赤ちゃんが家族の一員になる出発点でもあり、そのときこそ家族の調和・団結が必要なのです。一家のご主人が出産に関わると、育児やその後のしつけに対しても積極的に協力するようになります。先日の家庭出産では、ご主人が男泣きに泣いて「これまでの人生でこれ以上の感動はない」とおっしゃっていました。

お産に関わった男性は出産を境に顔が変わります。命が無事に誕生するかどうかのギリギリの状況で男性が家族を守ろうとする。家庭の中での位置を見いだした自信からくるものではないでしょうか。

私は10年間で500ほどの家庭出産を手がけていますが、逆子だったり、妊婦さんが肝炎を患っていたりと、色々なケースに出合います。普通は怖くて難しい家庭出産ですが、神霊教の神様に守られているからこそできるのです。神霊教で家族の大切さを実感した私は、家庭出産だけを扱おうと決めています。欲を言えば、神霊教の理想的な自然分娩による無痛安産をしてほしいのですが。

──新聞やテレビでも報道されたそうですね

石村 NHKで私の家庭出産を取り上げていただいたとき、一緒に出演していた大学の先生が「素晴らしい」と論評してくださり、家庭出産が市民権を得たように思って驚きました。マスコミの取材を受けて、世の中が本当の幸せは何なのかを必死に探し求めているように感じます。私たちが生きていく上での基本は家族です。家庭円満が本当の幸せにつながるのです。

私は入信して二つの幸せを頂きました。それは、円満な家庭の主婦としての幸せと、助産師として人助けができる幸せです。

(東京都 石村あさ子)

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