ホテル火災:12室の窓にベニヤ板 消火妨げた可能性

毎日新聞 2012年05月15日 15時00分(最終更新 05月15日 15時28分)

 犠牲者7人は全員、煙を吸ったことによる一酸化炭素中毒で死亡した疑いがあり、ベニヤ板がある鉄筋部分の客室で倒れているのが見つかった。ベニヤ板のために十分に排煙されなかったり、消防が救助する妨げになった可能性がある。

 廊下には独立した電源で作動する非常用の照明がなく、消防隊員が視界を妨げられて客室にたどり着くのに手間取ったとされる。防火扉などの不備で煙が上階に早く立ち込めた可能性もあるという。

 ホテルの女性経営者(63)=福山市=は「金がなく改修できない」と市の指導に従わなかったという。消防が03年の査察で指摘した3項目の違反も無視していたとみられる。

 県警は経営者がホテルの防火態勢・構造が不十分と認識していたとみており、事情を聴くなどしている。県警と消防は15日も、現場検証を続けた。

【稲生陽、中里顕、黄在龍】

 ◇女性経営者、06年に代表に

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

まいまいクラブ

毎日RT

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞のCM

毎日新聞Androidアプリ