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茅ヶ崎

最新号:2012年5月11日号

NPO法人セカンドブックアーチの代表 古本でつなぐ地域の輪

山本 高大(こうだい)さん

本村在住 24歳
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2009年4月17日号

 ○…古本を回収・販売し、その収益を福祉団体などに寄付する「NPO法人セカンドブックアーチ」の代表。設立1周年を迎え、4月10日に事務所の一角を利用した「持ち寄り図書館」(鶴が台17−2)をオープンした。誰もが自由に本を持ち込むことができ、自由に借りて帰ることができるというコンセプトのもと、「地域の人々のコミュニケーションの場になれば」と意気込む。

 ○…10歳の時に横浜市から茅ヶ崎に引っ越してきた。小さい頃は外で活発に遊び、「本を読むことは好きではなかった」と振り返る。読書に目覚めたきっかけは小学校高学年の時に手にした赤川次郎の作品。読み易いストーリーに引き付けられ、年を重ねるごとに読書のジャンルも広がった。本を手にするとボロボロになるまで何度も読み返す。様々な事象が複雑に絡み合う物語が結末を迎えた時、「ああ、こういうことだったのか」と爽快な気分になるのが醍醐味だという。

 ○…経済的自立を図るため、大学在学中から自宅でインターネットビジネスを展開していた。同時に友人たちと行ってきた古本販売を地域に広めるため、同法人を設立。仕事を辞め専従で活動していくことを決意した。「この活動は絶対に大きくなる」。その信念と、「何事もやってみなければ分からない」というチャレンジ精神が自身を後押しした。

 ○…趣味は長年続けている空手。2段の実力を持つ。道場で指導を行っていることもあり、顔見知りの子どもたちも図書館を訪れる。本のリクエストを聞いたり、辞書の引き方を教えてあげたりと、「仕事の手は止まりますが楽しいですね」。ボランティア活動をする上で大切にしているのは「一度始めたからには絶対に辞めてはいけない」という想い。湘南だけでなく、同法人の活動を全国に広げていくことが目標だ。「活字文化は絶対に滅びない。本は一番の発明品だと思う」と言い切った。

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