「美人すぎる市議」として注目されていた埼玉県新座市の新人市議、立川明日香さん。
彼女に、当選早々訪れた受難。それが新座市選挙管理委員会からの当選無効という決定通知であった。
2月にようやく市議になったばかりというのに、一体どうしてこのような事態になったのかというと、それは公職選挙法で必要とする3カ月以上の居住実態がなかったからであるという。
その根拠は主にその居住実績に集約される。
彼女の住んでいるという自宅のライフラインが、あまりに使用実績に乏しかったのである。
これについて立川さんは「水は飲料水を飲み、お風呂は外で済ませていた」と反論している。しかしトイレはどうしていたのだろうか?行かないというわけにもいくまい。
また、9月に新座市に転入して以来、数ヶ月に渡りガスの契約もしていなかった。
産経の独占インタビューによると、彼女は夫も子供もいるのだが、現在離婚調停中なのだという。
だが子供はまだ幼く、母親である立川市議に甘えていたい年頃である。彼女が日がな新座市にいるわけにもいかなかったのだろう。
新座と家庭のある東京都練馬を行き来する生活を続けていたのかも知れない。
報道では「新座の自宅には寝るために帰っていた」とされていたが、それはこうした家庭内の理由があったからではないだろうか。
livedoorネットリサーチが「「生活の実態がないと当選無効の市議 市議の主張に納得できる?」というアンケートを集計した結果、1192件の回答の中から、68.3%の人々が「納得できない」と回答している。
ではまず、納得できなかった人々のコメントは、
・電気ガス水道をある程度使ってりゃいいって話じゃねーだろ。ただ、美しすぎる元市議もバカだよな。どうにでもいいわけできたのにな。
落選した元市議が新座市議会の主流派だったのが運のツキ。そもそも生活実態要件事態がおかしいんだから、公選法違憲訴訟でも起こしてほしいね。
・市議である以上、その市にきちんとした生活の基盤があって、その上で職務に臨むのが筋。そのことも知らずに議員に立候補する時点でその真意を疑ってしまう。
・市議になって何がしたいのか。公約で何を言っても、立候補基準を人に言われなければ知らなかったなどという時点で真剣に取り組んでいるのか信用できない。
のように、まず地元に根ざした生活を送っていない彼女に新座市の行く末を委ねることに対して不安感を抱いている市民の心情を代弁するような意見と、立川市議の立ち回りに苛立ちを覚えた方の意見も寄せられている。
「納得できない」に投票した方のほとんどは、彼女の個人的な独白と今回の一件は切り離して考えているようだ。
反対に「納得できる」に投票した人々は全体の31.7%となっている。立川市議の言い分を聞いた上で、納得できるとした方々のコメントは、
・長崎一区の人間が、二区の推薦を受け三区で出馬当選したのがいるけど、それはいいの? 国会議員は良くて市議はダメって理由がわからない。
・かえって何のしがらみもないほうが客観的な目で見れるかも。
・市議にはどぶ板を求める市民が多いが本来市全体の発展を考えるのが主であり地元云々を求めるのは本来選挙民がおかしい選択基準だ。国会議員も同じだ、国全体のことを考えろ。
このように市議と国会議員の扱いの決定的な違いに言及し、疑問を投げかけている意見もあれば、あくまでも政治に公平な目線を求め、その上で今回彼女が当選無効となった根本の原因をも客観的に新座市を俯瞰できると判断して賛同した意見も見られた。
中には「美人だから納得した」とするネットユーザーも見受けられた。
立川市議には実は両親が存在しない。施設で育ってきた彼女にとっては、今の状況は大きな負担になっているようだ。
風邪をひき、咳のし過ぎで肋骨にひびが入った状態でインタビューに答えていた彼女。まずは精神的にも肉体的にも休養が必要だろう。
どちらにしても、当選無効となってしまった以上は市議としての活動も頓挫してしまったと考える他ない。
残り僅かな期間をただ消化試合のように過ごすのではなく、いち政治家としてのある種のステップアップにしてもらい、もしも新座市のために誠心誠意で働きたいという思いが本物であるのなら、まずは新座市にしっかりと根を張って生活することが肝要である。
そうすることで、再び立候補するまでに見えてくる市民の希求もあるのではないだろうか?
(伊藤結児)
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