Appleが開催するWorldwide Developer Conferenceまであと1か月足らず。いろんな噂がどこからともなく現れている。Wall Street JournalはiCloudの大幅刷新が発表されると言っている。
発表内容の候補としてまず挙がっているのは、ユーザー間で写真やコメントを共有できるようになるというものだ。写真ストレージに対する姿勢が大きく変わる。共有機能がどんなふうにiCloudに取り込まれるのかはまだわからないが、共有にシフトすると聞くと、最近終了したMobileMeを思い出す。また、メモやリマインダーを同期できるようになる、動画をiDeviceでアップロードできるようになる、とも噂されている。
AppleのPeter Oppenheimer最高財務責任者(CFO)は決算説明のなかでiCloudに言及し、1億2500万人以上の利用者がいると述べている(課金ユーザー数などは開示されなかったが)。同氏によると、iCloudは現時点では収益源としての重要度は高くないそうだ。
「ストレージを売りたいわけではない」と同氏は言っている。iOSデバイスとMacというプラットフォームで形成したエコシステムを顧客が今以上に楽しく感じることがiCloudのねらいだという。
もちろん最近のAppleの業績に文句はない。ユーザー体験を厚くするのは大歓迎だが、そろそろ顧客の好感をとりつけて満足するのは終わって投資回収を目指しているはずだ。
もし噂がほんとうなら、WWDCでは地図アプリが目玉となるiOSの大幅なアップデートも発表される。これまで地図サービスで採用していたGoogle Mapsをやめ、Appleが買収したC3 Technologiesの(かなり出来のいい)3D閲覧技術などをもとに開発されたものとみられる。
(翻訳:AOL翻訳編集部)