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エンタメ
【ZOOM】視聴者参加へ 報道系番組もSNS
2012.5.15 08:19
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一方、情報番組「BSフジLIVE ソーシャルTV ザ・コンパス」(土曜後9・0)は、識者と視聴者双方の参加を掲げて4月28日にスタート。フジテレビのサイトに識者ら102人が登録。そこにニュースや社会問題をめぐって寄せられた意見を基に番組を進め、放送中にツイッターやフェイスブックで視聴者が寄せる意見を紹介し、議論を深めていく。
宗像孝プロデューサー(フジテレビ)は「情報番組は、あるできごとについて評価し得る見方が一つ示されると、その一方向に突き進みがち。ニュースを多角的に捉える必要がある」とSNS利用の狙いをアピール。「他局でもSNSを使う番組は出ており、意見を集めるだけでは差別化できない」とも話す。
「ゲーム化」の恐れ
SNSを活用した番組づくりについて、碓井広義・上智大教授(メディア論)は「若い世代にテレビがアピールする試み」と評価しながらも、「視聴者参加をうたっているが、それは現状では投稿が採用されること。視聴者側は番組で紹介される喜びを得ようとして投稿を繰り返す“ゲーム感覚”に陥ってしまう。果たしてそれが本来の視聴者参加になるのか」と疑問を呈す。
NHKの沖田氏も「本当は番組批判も歓迎なのだが、減っている。番組や出演者を“ヨイショ”するなど、採用を狙って書かれたものがあり、それが『ヨイショしないと紹介してもらえない』との思い込みを呼ぶ悪循環にならなければよいが」と、早くも課題を感じているという。
また、メディアの活用を重ねるほど、番組進行は複雑になる。フジの宗像氏は「もっとシンプルに、一つ一つの意見をじっくり解釈し、ゆったりした雰囲気を出したい。課題は山積している」と話す。
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