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淵上、一方的な内容で3回TKO負け

 TKOで敗れた淵上誠(右)(AP=共同)
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 TKOで敗れた淵上誠(右)(AP=共同)

 「WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(12日、ブロバルイ)

 ボクシングのWBAミドル級タイトルマッチがウクライナ・ブロバリのアイスパレス・ターミナルで行われ、挑戦者で同級8位の淵上誠(八王子中屋)は3回TKOで、王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に敗れた。日本人選手の海外での世界挑戦は36試合連続で失敗となった。

 日本、東洋太平洋王座を獲得し、竹原慎二氏以来となる日本選手のミドル級制覇を目指した淵上だったが、世界のベルトは遠すぎた。試合はまったくのワンサイド。サウスポーの淵上は立ち上がりからガードを下げてリングを大きく使おうとするが、アテネ五輪銀メダリストでプロ転向後も22戦全勝(19KO)の王者には通じない。簡単に距離を詰められると、初回に早くも右目上をカット。2回には右フックのダブルを浴びてダウンする。流血の激しい3回、右フックで効かされてワンツーをフォローされると2度目のダウン。何とか立ち上がったが、王者が連打を送るとレフェリーが試合続行不可能と判断してストップした。

 ゴロフキンが圧倒的な力の差を見せつけて4度目の防衛に成功。淵上の通算戦績は26戦19勝(10KO)7敗となった。

(2012年5月14日)

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