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日本 イスラエル政府に抗議文
5月15日 7時15分

イスラエルの日本大使館は先月、国防省の敷地内でアラブ系の現地職員が警備員から不当な扱いを受けたとして、イスラエル政府に抗議文を送りました。

イスラエルの日本大使館によりますと、先月30日、日本政府関係者らがイスラエルの国防省を訪問した際、同行していたアラブ系の現地職員のドライバー2人が待機中に敷地内にある売店に行こうとしたところ、警備員が車から離れることを認めなかったということです。
しかし、同じ日本大使館の現地職員で一緒にいたユダヤ人のドライバーだけは敷地内の移動を認められたということで、佐藤英夫大使は、今月13日になって、イスラエル政府に対して「職員が差別的な対応を受けたことは遺憾だ」として抗議文を送りました。
これについてイスラエル国防省は、NHKの取材に対し、「敷地内を付き添い無しで歩き回ることは、治安上の理由で誰に対しても許可していないが、ユダヤ人かどうかで対応が違ったとすれば問題で、何が起きたかを現在、調査中だ」と話しています。
イスラエルでは64年前の建国の際に難民とならずに地元に残り、イスラエル国籍を取得したアラブ系住民が人口の20%近くを占めていますが、ユダヤ人とは異なる差別的な扱いを受けているとたびたび指摘されています。

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