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【東京】

幻の666メートル案 東京タワーの倍、一時検討

会見をする東武タワースカイツリーの鈴木道明社長(左)と東武鉄道の根津嘉澄社長=墨田区で

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 二十二日に開業する東京スカイツリー(墨田区)の高さは、東京タワーの二倍に当たる六百六十六メートルなども検討されていたことが分かった。東武鉄道の根津嘉澄社長が十四日、開業式典後の会見で明らかにした。 (小野沢健太)

 スカイツリーは着工時、六百十メートルの予定だった。しかし、同時期に建設中だった中国の広州タワー(六百メートル)がほぼ同じ高さを計画。そこで、世界一の高さにするために、着工から一年三カ月後の二〇〇九年十月に六百三十四メートルへ変更した。

 根津社長は「六百十以上で、語呂のいい数字を探した」と振り返り、最初に浮上した案は六百六十六メートルだったことを説明。しかし、高さを伸ばし過ぎると設計をやり直さなければならないため、断念したという。

 ほかにも大化の改新があった年にちなんだ「六百四十五メートル」、ツリー建設地近くの浅草寺(台東区)の創建年から「六百二十八メートル」という案も出た。最終的に、東京の旧国名の「武蔵」の語呂合わせで六百三十四メートルとなった。

 開業日の二十二日は、午前中にセレモニーがあり、正午から展望台への入場が始まる予定。七月十日までの五十日間は日時指定の完全予約制で、ほぼ完売しているという。運営する東武鉄道グループは、ツリーと併設施設を合わせ、開業後一年間で三千二百万人の来場を見込んでいる。

 

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