「レイナ」(13日、後楽園ホール)
堀田祐美子が悲壮な覚悟で髪切り死闘に臨んだ。退団は既に決まっており、レイナのラストマッチは新興団体を率いた1年間の清算マッチでもあった。昨年10月の一騎打ちで敗れたラ・コマンダンテのリベンジ要求を受け入れ、鎖凶器を手にしてリングに立った。
場外戦でコマンダンテを流血させた。鉄柱攻撃、イスの乱打に自らの顔面も血に染まった。鎖パンチをレフェリーに誤爆し、コマンダンテのラリアートを浴びてピンチにも陥った。しかし最後は急降下ボディープレスを交わすと腕ひしぎ逆十字固めに捕獲して凱歌を上げた。
堀田は全日本女子時代の01年12月に伊藤薫と金網・髪切りマッチを戦い、45分37秒の死闘の末に敗れている。今年2月にはアマンダ・ルーカスとの格闘技戦にも敗退した。今回は退団という十字架を背負って戦い抜き、過去の汚点も晴らした。試合後は勝者としてコマンダンテの髪にハサミを入れたが、なんともむなしい勝利だった。
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