「この12年は父がともした火を消さないように、と走り続けてきた。これからは私自身が火をともしていかないといけない」
自民党の小渕優子幹事長代理は14日、都内のホテルで開いた自身の政治資金パーティーで、同日に十三回忌を迎えた父親の恵三元首相を振り返り、今後の政治活動への決意を語った。
衆参で多数勢力が異なる「ねじれ国会」や金融危機など小渕内閣との類似点が指摘される野田佳彦首相だが、次女の優子氏は昨年10月の衆院本会議で「似て非なるものどころか、天地ほどの差がある!」と切って捨てた。
すでに若手のホープに成長した優子氏。これまで表舞台に立つことを控えてきたきらいもあるが、志半ばで世を去った父の遺志を受け継ぎ、親子宰相実現を期待する声は自民党内に強い。
小渕派の流れをくむ額賀派の額賀福志郎会長は、パーティーで「優子氏なら(日本初の)女性宰相としてリーダーシップを発揮できる」と述べ、日本版「鉄の女」誕生にエールを送った。