夫に包丁を渡し、自殺させたとして、千葉県警成田署は14日、同県成田市美郷台、会社員下田有美子容疑者(49)を自殺ほう助の疑いで逮捕した。
発表によると、下田容疑者は、市内の病院に入院していた会社員の夫(55)から「死にたいから包丁を買ってきて」と頼まれ、購入した包丁を手渡し、自殺を手助けした疑い。夫は13日夜、病院で胸に包丁を刺して自殺。14日午前0時頃、看護師が気づいた。
夫婦は2人暮らし。夫は30年ほど前に交通事故に遭い、車椅子で生活していた。車椅子から乗用車に乗ろうとする際、肩を脱臼するけがを負い、今月8日から入院していた。
調べに対し、下田容疑者は「夫に死にたいと言われ、楽にしてあげたいと思った」と説明している。下田容疑者は耳が不自由で、意思疎通は手話や筆談でしているという。