原発の再稼働問題で動きです。
関西電力・大飯原発が立地する福井県のおおい町議会は14日、賛成多数で原発の再稼働を容認しました。
今後、町長はこの意向を福井県知事に伝えるものとみられます。
おおい町議会では、大飯原発3、4号機の再稼働の是非を話し合う全員協議会をこれまでに何度か開き、意見集約を進めてきました。
「40年間の安全神話は1回の事故で吹っ飛びました。4月1日に設立するはずの原発を管理する規制機関の確率もこれから。原因究明もなし、安全対策もなし、規制機関もなしで原発を再稼働させることなど、許されないことはどうみても明らか」(反対の町議)
「漠然とした不安を感じるという意見を持つ町民がたくさんいた。結果的に言うと、だいたい6割弱、過半数の方が再稼働にOKという答えをお持ちのようでした。私は再稼働を容認させていただきたい」(賛成の町議)
民意を代表する議会として、原発再稼働の是非をどう判断するのか。
14日開かれた最後の協議会で、町議会議員12人で多数決が採られました。
「再稼働に同意するものとして、町長にお伝えすることで決定しました」(議長)
福島の事故の後、原発の再稼働を容認した地元自治体は、おおい町が全国で初めてとなります。
これで町としての判断が、時岡町長に一任されたことになります。
(Q.町長、容認しないという判断はありえるんですか?) 「判断ですか?それは、お答えしかねます」(おおい町 時岡忍町長)
時岡町長は今後、県の原子力安全専門委員会の最終報告を踏まえて、今月中にも西川県知事に再稼働容認の判断を伝えるとみられています。
再稼働を巡っては、滋賀県や京都府など周辺自治体は反発していて、今後の手続きに注目が集まります。 (05/15 10:41)
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