経済大阪市が全国ワースト1位 企業転出超過 震災による「東から西」はなく 帝国DB調べ2012.3.28 19:29

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大阪市が全国ワースト1位 企業転出超過 震災による「東から西」はなく 帝国DB調べ

2012.3.28 19:29

 東日本大震災の影響で、企業の本社移転が「東から西」に進む可能性が指摘されていたものの、平成23年の移転件数はほぼ例年通りにとどまったことが、民間調査会社の帝国データバンクの調べで分かった。転出数から転入数を引いた数(転出超過数)が最も大きかったのは大阪市。コスト軽減のため近隣地域へ移転するドーナツ化現象が起きているためとみられ、ここ10年平均でも全国ワースト1位だった。

 東日本から西日本への本社移転企業数は、例年100~110社で推移しており、昨年は111社。転出超過数ワースト20には、福島県双葉郡や宮城県石巻市が入り、被災地からの企業転出も目立った。

 一方、深刻なのは大阪の企業流出だ。震災による大阪への本社移転の傾向はみられず、昨年は大阪市が転出超過数147社で、全国ワースト1位だった。売上高ベースでみるとここ10年で、同市からの転出企業合計が14兆1489億円だったのに対し、転入企業合計は7兆9433億円。

 また、大阪府は転出超過が10年連続。大阪府からの転出先のトップは昨年、33%の東京都だった。都道府県別では東京、愛知とも転出超過。三大都市圏の近隣県である兵庫や奈良、埼玉などの6県は転入超過となっており、三大都市圏でも企業のドーナツ化現象を裏付けた。

 また、本社機能を移転した企業1万621社のうち、84・9%に当たる9019社が年商10億円未満の中小企業。千億円以上は50社だった。

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