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藤島 実
第99回 初夢
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【京東大学の期末試験が一般公開へ】

2009年3月1日、京東大学は、誰でも受験可能な新たな講義単位認定試験(通称期末試験)制度を発表した。新しい期末試験制度は2010年度より試行される。

新しい制度では、これまで正規受講生しか受験できなかった授業科目ごとの期末試験を、ホームページを通じて登録することにより、正規受講生と同じ条件で受験できる。新しい制度への移行に伴い、多くの講義で土曜日と休日に期末試験を実施する。なお、一般受験は本格実施後有料化を目指しているが、試行期間は無料である。受験すると、後日採点結果が通知されるとともに、正規受講生である現役京東大生と同様の4段階の参考評価が与えられる。正規受講生でない一般の受験生には単位の認定は行われない。

学生の大学での学力を示す指標としては、これまでGPA(Grade Point Average)が広く用いられてきたが、評価基準が異なる大学で一定ではないといった問題点が指摘されていた。京東大学では、新しい試験制度を同大学の掲げる教育の開放の一環と位置づけ、講義資料などを無償で公開しているオープンコースウェアとともに一般教養や専門知識の検定試験として役立ててもらいたいとしている。

京東大学の新しい試験制度について、大手メーカーの人事部に勤務する京東太郎さん(48)は、「社内教育の検定試験や、新卒採用の際の参考情報として活用したい。」と利用に前向きな姿勢を見せた。一方で、「偏差値教育の弊害が社会人教育にまで波及しかねない。」と懸念する声もある。

(2009/3/2 朝読新聞)


※この記事は、初夢に現れたフィクションです。 実在の人物や団体とは 一切関係ありません。

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