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19年清掃続け米名門大を卒業
5月14日 8時40分

19年清掃続け米名門大を卒業
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アメリカの名門大学の一つ、コロンビア大学で、19年間構内の清掃員をしながら授業料の免除制度を利用して勉強を続けた男性が、13日、学士号を取得して卒業し、全米で話題となっています。

この男性は、ニューヨークに住むガッツ・フィリーパイさん(52)です。
フィリーパイさんは旧ユーゴスラビアで生まれ、大学で法律を学んでいましたが、紛争のさなかに中退を余儀なくされ、32歳のとき、戦渦を逃れてアメリカに渡りました。
当時、英語が全く話せなかったフィリーパイさんは、コロンビア大学で清掃員の仕事を得たあと、大学が職員に対して設けている授業料免除の制度を利用して英語を勉強し、40歳からは一般教養の授業を受け始めました。
午前中は授業に出席し、午後は11時まで掃除やゴミ捨ての仕事という生活を19年間続けた結果、このたび古典学の学士号を取得し、13日、卒業しました。
アメリカのメディアは、フィリーパイさんの卒業を大きく取り上げ、「働きながら学ぶということに新しい意味を与えた」などと称賛しています。
フィリーパイさんは次は修士号を狙いたいとして、このまま清掃員として大学に残り、勉強を続けるということです。

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