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「意味分からない」遺族反発、紛糾

 京都府亀岡市で4月、集団登校中の児童らの列に軽乗用車が突っ込み、10人が死傷した事故で、京都地検は14日、犠牲者の遺族らに捜査の経緯などについての説明会を開いた。地検は、車を無免許で運転していた少年(18=自動車運転過失致死傷容疑などで送検)を14日午後、家裁に送致する予定。「刑事処分相当」との意見を付けるとみられる。

 地検は、結果の重大さや被害者の処罰感情も踏まえ、自動車運転過失致死傷より罰則が重い危険運転致死傷罪の適用も検討したが、制御できないほどのスピードが出ていたり、未熟な運転技能だったりするなどの構成要件を満たしていないとして、適用は見送る。

 亡くなった妊婦の松村幸姫さん(26)の父親、中江美則さん(48)は説明会の途中で取材に応じ「捜査をやり直してもらいたい」と不満を漏らした。犠牲となった小谷真緒さん(7)の父親も「地検からは熱い思いが伝わらず、被害者の立場でやっていこうという気持ちが感じられなかった」と述べた。

 遺族によると、地検は、少年側から依頼があったとして、被害者側の連絡先を伝えることの了承を求めた。連絡先は京都府警などがすでに無断で漏らしており、遺族側は「すでに伝わっている。意味が分からない」と反発し、紛糾した。(共同)

 [2012年5月14日13時48分]







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