NHK長崎県のニュース　長崎放送局

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在外被爆医療費訴訟で意見陳述

長崎や広島で被爆し現在は韓国に住む被爆者３人が、在外被爆者にだけ医療給付の額に上限があるのは不公平だとして、医療費の全額支給を求めた裁判の初めて弁論が長崎地方裁判所で開かれました。５月１４日の弁論では原告の１人であるキム・ファギョムさんが意見陳述を行いました。
キムさんは意見陳述の中で、広島で原爆を経験して韓国に帰国した後めまいなどの症状が出たほか、これまでに肝臓がんで２回の手術を行うなど多額の医療費がかかったことを訴えました。
その上でキムさんは「多くの韓国の被爆者が十分な援護を受けることなく亡くなっていった。１日も早く医療費を全額支給してほしい」と訴えました。
裁判のあと開かれた会見の中でキムさんは「皆さんのご支援をいただいてうれしく思います。いい結果が出ると期待しています」と話していました。
また原告の弁護士の奥村秀二弁護士は、「被爆者援護法には海外の被爆者について明記されておらず、書いていないから払わないというのはおかしい。この被爆者援護法の解釈が大きな争点になると思う」と話していました。

05月14日　18時40分

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