日中韓:野田首相と胡主席の個別会談設定されず

毎日新聞 2012年05月14日 13時05分(最終更新 05月14日 13時40分)

 【北京・成沢健一】野田佳彦首相は14日午前、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領とともに中国の胡錦濤国家主席と北京の人民大会堂で約45分にわたって会談した。この後、李大統領と胡主席が個別に会談したものの、野田首相と胡主席の個別会談は設定されなかった。在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」の代表大会が東京で14日から開催されていることに反発する中国側の意図を反映したものとの見方も出ている。

 3首脳の会談では、日中韓3カ国の自由貿易協定(FTA)の締結交渉を年内に開始することで合意したことについて歓迎するとの認識で一致した。尖閣諸島問題に関する言及はなかった。

 世界ウイグル会議について中国政府は「国家分裂を図っている」と非難しており、日本政府が出席者にビザを発給したことにも反発を強めていた。

 14日の会談が3首脳が同席するスタイルとなったのは中国側の提案によるものといい、首相同行筋は「李大統領と胡主席が個別で会談するとは直前まで知らなかった。世界ウイグル会議と全く無関係とは言い切れない」と指摘している。

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

まいまいクラブ

毎日RT

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞のCM

毎日新聞Androidアプリ