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少年法「改正を」丸亀暴走事故の遺族 

 京都府亀岡市の集団登校事故の遺族ら10人は14日午後、京都地検の捜査説明会を受け、記者会見した。遺族らは「説明は納得できない」と不満を表す一方、重大な事故を起こしながら少年を厳罰に問えない現行法について「改正を求めたい」と強い口調で語った。

 危険運転致死傷罪を適用しなかった理由について、亡くなった小学2年の小谷真緒さん(7)の父真樹さん(29)は「もう少し細かい説明があると思っていたのになかった。がっかりした」と落胆した様子。

 遺族によると、地検からホワイトボードで児童らが倒れていた位置など現場の詳しい説明があった。犠牲となった妊婦の松村幸姫さん(26)の父中江美則さん(48)は「あまりにむごくて、ここでは伝えられない」と口をつぐんだ。別の遺族によると、はねられ20メートル以上飛ばされた児童もいたという。

 現行法について、娘2人が負傷した寺口賢司さん(42)は「(少年らの)反社会性を考えれば、いくら少年でも、重い刑罰を受けるべきだ」と訴えた。

 幸姫さんの兄龍生さんも「18歳で免許が取れるのに、事故を起こすと『少年』として守られるのはおかしい」と指摘するなど、法改正を求める意見が相次いだ。

 中江さんは、全国で重大な交通事故が続発していることに触れ「(ニュースを)聞くだけでもつらい。ぼくらみたいな人を増やさないためにも、法改正を求めて戦っていきたい」と語った。(共同)

 [2012年5月14日23時26分]







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