金環日食前に各地で盛り上がり5月14日 6時43分
太陽に月が重なり、指輪のような形に見える「金環日食」の日が迫ってきました。
鹿児島から福島までのおよそ8000万人に観測のチャンスがある、世紀の天体ショーに向けて各地で盛り上がりを見せています。
「指輪をくれる?ひとつだけ2012年の金環食まで待ってるから」。
「DREAMS COME TRUE」が22年前の平成2年に発表した「時間旅行」のワンフレーズです。
その金環日食の年を迎え、東京・銀座の貴金属店では、金環日食をイメージした記念の指輪を売り出したところ、ことし結婚するカップルや夫婦が、忘れられない思い出にと買い求めにきているということです。
東京・新宿区にある書店でも金環日食の特設コーナーを設け、盛り上げに一役買っています。
安全に観察できる日食グラスなどがついた解説本は10種類以上のラインナップ。
すでに品切れの本も出ているということです。
さらに金環日食を町ぐるみで待ちわびているところもあります。
太平洋に面した宮崎県串間市。
東の空が開けているため、絶好の観測ポイントの一つで、大勢の人たちが訪れるとみられています。そうした人たちに語呂合わせで地元特産の“きんかん”をアピールしようと、商工会議所が中心となってグループを作り、きんかんをふんだんに使った新商品の開発に取り組んでいます。
これまでに、まるい形のスイートポテトにきんかんを乗せて金環日食に似せたものなど5種類の商品を開発し、当日には限定で、金環日食をイメージして作ったハンバーガーも販売する計画です。
ほかにも金環日食を見ることができるギリギリの場所を探そうと、子どもたちが参加して行う“限界線”探しが各地で行われる予定で、世紀の天体ショーを前に各地で盛り上がりを見せています。
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