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仮設住宅に金環日食の観察用具贈る5月14日 17時31分
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今月21日に九州南部から福島にかけての広い地域で見られる「金環日食」を、震災や原発事故で避難している人たちにも見てもらおうと、国立天文台の研究者が福島県郡山市の仮設住宅を訪れ、日食を安全に見られる観察フィルムをプレゼントしました。
太陽と月、地球が一直線上に並ぶことで起きる金環日食は、月に隠れた太陽が指輪のような形に見える現象で、今月21日に九州南部から福島にかけての広い地域で見られます。
14日は国立天文台の縣秀彦准教授が郡山市にある仮設住宅の集会所を訪れ、日食を安全に見られる観察フィルム250枚をプレゼントしました。
この仮設住宅には福島県富岡町や双葉町、それに川内村の人たちが避難していて、金環日食の当日は住民が集まって観察会が開かれます。
縣准教授は、集会所で運営されているにコミュニティFMラジオの収録にも出演し、「直接、日食を見ることは危険です。必ずフィルムを使って見てください」と呼びかけました。
国立天文台では、フィルムの製造メーカーなどと協力して寄付金を募り、福島県内の小中学校などにおよそ6万枚のフィルムを贈ったということです。
縣准教授は「日食のような天体ショーを見ていると、大きな宇宙の中で生きていることが奇跡のように思えます。ぜひ、金環日食を観察して元気になってほしい」と話しています。
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