静岡・岩手 がれき処理で協定5月14日 18時49分
東日本大震災で出たがれきについて、静岡県が受け入れにあたっての基本事項を盛り込んだ協定を岩手県と結ぶことになり、それぞれの知事が出席して締結式が都内で行われました。
こうした協定は、すでにがれきを受け入れている東京都や秋田県なども結んでおり、今後、静岡県内の自治体による受け入れが本格化する見通しです。
都内で行われた締結式には、静岡県の川勝知事と岩手県の達増知事、それに細野環境大臣が出席し、それぞれの知事が、がれき処理に関する協定書に署名しました。
静岡県には、国が岩手県のがれきおよそ7万7000トンの受け入れを求めていて、県内では、ことし2月に島田市ががれきの試験焼却を行ったほか、合わせて20の市と町なども試験焼却の実施を予定しています。
このため今後、自治体などが岩手県のがれきを受け入れる場合の手続きを迅速化するために基本的な合意事項を盛り込んだ協定を締結することになったもので、協定書によると、受け入れの対象とするのは山田町と大槌町の木くずで、放射性セシウムの濃度が100ベクレルを超えないものなどとしています。
こうした基本協定は、すでにがれきを受け入れている東京都や秋田県なども結んでおり、今後、静岡県の自治体による受け入れが本格化する見通しです。
がれきの受け入れに関する基本協定を結んだことについて、静岡県の川勝知事は「受け入れるがれきの放射性物質の濃度は、安全を脅かすものではなく、科学的な根拠に基づいている。特定の被災地に特化して調整を進めた私たちの方法が、ほかの地域にも広まればと思う」と話していました。
また岩手の達増知事は「放射性物質への不安が根強いなか、静岡県にはいち早く検討を進めていただき、きょう協定を結ぶことができたのは大変意義深い。被災者にとってもよいニュースであり、1日も早い復興に取り組んでいきたい」と話していました。
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