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従業員“消火 間に合わなかった”
5月14日 19時23分

従業員“消火 間に合わなかった”
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広島県福山市で13日、ホテルが全焼し、宿泊客7人が死亡した火事で、けがをした従業員が「煙が出ていて火事に気付いた。消そうとしたが、間に合わなかった」などと話していることが警察への取材で分かりました。
また、建物は1階の中央部分の焼け方が激しかったということで、警察と消防は15日も現場検証を行い、出火原因の特定を急ぐことにしています。

13日午前7時ごろ、広島県福山市の「ホテルプリンス」から火が出て、一部4階建ての鉄筋の建物と木造2階建ての建物をつなぎ合わせた構造のホテルが全焼しました。
宿泊していた男性3人と女性4人の合わせて7人が死亡、従業員1人を含む女性3人が大けがをしました。
亡くなった人のうち3人は、広島県に住む46歳の男性と、広島県内に住む69歳の母親と44歳の長女の親子と確認されました。
この火事で、けがをした従業員の女性が「煙が出ていて火事に気付いた。消そうとしたが、間に合わなかった」などと話していることが警察への取材で分かりました。
また、警察によりますと、ホテルの利用者のなかには「火災報知機の音を聞いた」と話す人がいる一方で、「火災報知機は鳴っていなかった」と話す人もいるということです。
このホテルは、福山市の査察で非常用の照明や排煙設備などの不備が見つかっていて、警察と消防では、こうした設備が作動したかどうかも含めて出火当時の詳しい状況を調べています。
また、警察と消防は14日、合同で現場検証を行いましたが、建物はフロントを兼ねた事務所やちゅう房がある1階の中央部分の焼け方が激しかったということです。
警察と消防は15日も現場検証を行い、出火原因の特定を急ぐことにしています。

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