“大人限定”ドラマが大ヒット過激なヴァンパイア・サスペンス「トゥルーブラッド」

2012年05月14日16時00分

“大人限定”ヴァンパイア・サスペンス「トゥルーブラッド」

　ヴァンパイアをテーマにした海外ドラマシリーズ「トゥルーブラッド＜ファースト・シーズン＞」が、過激描写を全面に押し出した内容で、ターゲットを差別化したことにより、新たなドラマファン層を獲得し、大成功を収めている。

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　アメリカのHBO局が手掛け、大胆な性描写が話題となった本作は、ストーリーの斬新さに加え、これまでの海ドラにはなかった“過激すぎるシーン”も見どころの一つに。また本編だけでなく、US版Rolling Stone誌では主演のアンナ・パキン、スティーヴン・モイヤー、アレキサンドル・スカルスガルドの3人が血まみれのオールヌード姿で表紙を飾るなど、度肝を抜くプロモーションでも注目を浴びている。

　日本でのキャッチコピーは“大人限定”（本国アメリカでもレート指定はMA（MatureAudiences)＝“大人向け”）とし、ターゲットを限定。これにより、通常の海外ドラマ層より上の30～40代の男女双方からの支持を獲得、さらにドラマを見たことがない新たな層も獲得した。

　業界関係者からは「作品力はもちろん、他作品にないオリジナリティを訴求し、差別化を図ることは海外TV作品が飽和しつつある状況下で、特に大切な取り組み」との見方のある中、「トゥルーブラッド」は、“これまでにない過激さ”をフックにしたシンプルな打ち出しが、海ドラファン層のみならず、潜在層、ライトユーザーの掘り起こしを生んだ作品となっている。

　日本人科学者によって開発された人工血液“トゥルーブラッド”により、ヴァンパイアが人間と共存可能となった世界。ルイジアナ州の田舎町ボン・タンにあるバー「マーロッテ」で働くスーキー（パキン）は、人の心が読めてしまう不思議な力のせいで、いつも失敗ばかり。ある夜そんな彼女が初めて心の読めない相手、ヴァンパイアのビル（モイヤー）に出会う。お互い強く惹かれあい、周囲の反対を押し切って付き合い始めるが、2人に予測不可能な数々の“衝撃”が待ち受ける―。

　アメリカでは6月10日より＜フィフス・シーズン＞が放送開始、日本でも6月13日には＜セカンド・シーズン＞がリリースされる。今後もさらに刺激がましていく「トゥルーブラッド」から目が離せない。

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