2012-05-14 09:28:37

プロですら

テーマ:こんなケースも

その方と出会ってから10年が経ちますペンギン



さまざまな生徒や保護者への対応について、

駆け出しのボクに色々と教えて下さいました。


また、その方の手法を参考にさせてもらったり、

使っている資料を拝見したり、

とにかくお世話になりました。


知識も経験も豊富。

その方が担当されていた保護者の方と話したこともありますが、

みなさんホントにその方を信頼されていて、


まさに、「プロ」でした。

「プロ」のカウンセラーであり、まぎれもなく“先生”でした。


ボクよりも、10いくつか年上。


いつもオシャレにしていて、とってもダンディな方なんです。




その方には、お嬢さんがいらっしゃいました。


あるとき、相談を受けました。



お嬢さんが不登校になった、と。



当時、中学生。

中学受験をして第一志望の学校へ入学し、

しばらく通っていたものの、いつしか不登校になった、と。




正直、ビックリしました。


不登校なんて、どの家庭にも起こるもの、とアタマではわかっていましたが、

多くの不登校生を担当してきた先生のお子さんが、ってのはビックリ。




そして、さらにビックリしたのが、


お嬢さんを、ボクに担当して欲しい、と言われたことでした。




いやいや、

ボクなんかが担当するよりも、先生がご自分でなさった方が、と

当然のようにボクはお断りしました。


しかし、

先生はもう決断してから、ボクに話をされたようです。


お断りなど聞いてはもらえず、逆に



「親子じゃ無理です」と断言されてしまいました。




迷いました、もちろん。


でも、

迷った末に、お預かりすることにしました。




「先生が預かれなかった生徒を預かったんですよ、すごいでしょ」


っていう自慢話じゃありません。



「なんだ、先生は自分の子供も何とかできないのか、ダメだな」


とか、そういう話でもありません。




ボクが言いたいのは、


「親子ってのは難しい」ということです。



「親子」というモノは、ホントに難しい。


他人の子供には聞けることも、自分の子供には聞けなかったり、

自分の子供のはずなのに、なにを考えているのかサッパリわからなかったり、


いちばん近くにいるはずなのに、なぜか遠い存在に感じたり、


とにかく、

難しいものだと思います。




「親子」ってのは難しい、と知っていたからこそ、

先生は「父親」として、

「他人」であるボクにゆだねたのでしょう。


それまでに1000人以上の生徒を担当してきた先生なのに、

自分のお子さんは「無理」と判断したのです、「親子である」という理由で。


その決断には、今でも本当にアタマが下がります。



もちろん、

知識もキャリアも豊富な先生ですから、

ご自分で見守る選択肢もあったかと思います。


また、

実際に、親子で不登校と向き合っていらっしゃる方、いらっしゃった方も多いと思います。



それでもやっぱり、

「親子」ってのは難しい、それは間違いないことでしょう。




難しいんです、難しい。


だから、いま悩んでいる保護者の方の中で、

「難しい、難しい、ウチの子は難しい」って感じている方がいらっしゃるとしたら、


それは不思議なことでも特別なことでもないんです。


難しいんです、親子ってのは。




「ウチの子は難しい」ってわけじゃなくて、

どんなご家庭でも、親子ってのは難しいんです。



プロの先生ですら、他人に任せたのです、それくらい難しい。


むしろ、

プロであるがゆえに、難しさを知っているがゆえに、他人に預けたのでしょう。




「こんなに難しい子になっちゃって、なにが間違っていたか」


「子育てなんて難しすぎる、ワタシには無理」


そう感じている方もいらっしゃるかもしれません。


でも、それは特殊なことじゃありません、みんな難しいんです、親子は難しいんです。




難しいもんなんだ、


どの家庭だって、難しいもんなんだ、

誰にとっても、難しいもんなんだ、

もともと、難しいもんなんだ、


そう思っていて下さい。



プロですら、そう感じていたのですから、

みなさんが親子関係を難しく感じるのは、自然なことなのですニコニコ


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コメント

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1 ■無題

なるほどですね。でもでも子供の不登校のプロにはなれないけど、我が子の理解者のプロになりたいなぁ。(なんか変な文章…)

2 ■無題

とてもいい話でした。
親子は難しいですね。毎日毎日向き合わなきゃならないし・・・
そして、「責任」があるので感情であったりエゴであったり邪魔するものが出てきますよね。
でも、子どもの1番のプロは「親」ですよね。
深く向き合ってるからこそ心が疲れてきます。
第三者はバックボーンがないので違う見方をしてくれます。そんなときホッと心に余裕が出来、冷静になれる。
信じられる仲間(第三者)を見つけられると親はプロとして良き理解者として寄り添ってられると思います。

3 ■ありがとうございますm(_ _)m

なんかほっとしましたぁ。。
なんでかな?って考えたら、カウンセラーの先生のように子どもに接することができない自分を責めてたから、みたいですね^^;

難しいのをがんばってるんですもんね!
よくがんばってるじゃん♪ わたし~♪
だめなときもやまほどあるけど;、これからもいっこいっこできるようになりたいと思います♪

なんか楽になりました*^^*
ありがとうございます~m(_ _)m

4 ■はじめまして。不登校の生徒さんを精神病院に収容する養護教諭

はじめまして。
自分の母親は養護教諭をやっていた時に、不登校の生徒さんたちを精神病院に入院させていたそうです。
実家の隣の人から、実家周辺を離れてから聞きました。この人は市民活動家でも何でもありませんが、昔紡績工場に地方から働きに来ていた人が、精神病院に入院させられたと同じ紡績工場で働く人に相談され、その人の実家に連絡して親を呼んで出した事もある人でした。洋服の仕立て屋だったので、紡績工場ので働く人とも面識があったのだと思います。

私は、不登校児ではありません。

親のエピソードは、もっともっときちがいじみたものもあります。
両親ともに、専門家に診せたいと思ってました。

人の業で喰うのは大変だと思いますが、頑張って下さい。

5 ■ヤクザは偉大や、とか昔はヒロポン打って勉強したという退職した校長で教育委員会で働き、公務員の手厚い年金や....

タイトル: ヤクザは偉大や、とか昔はヒロポン打って勉強したという退職した校長で教育委員会で働き、公務員の手厚い年金や退職金(教育委員会のも)を、手に入れている人も居る。

自分の父親ですが。。。
こういう人も居るので、不登校関係のNPOも盛況になるはずだと思います。

昔いじめられたらしく、人格が歪んでいます。そして、何の脈拍も無く昔の事を思い出し、急に荒れ出したりする方でしたので、何かのバランスがおかしくなっているのではないかと思い、専門家に診てもらいたかったのですが。。。。。

少し前の自分のアメーバなうでも書いた川柳「PTSD懐具合によって増え」 のように、金の出所に対してなら、無理も聞くし、不当に子供を入院させる病院もありますが、親がいくら異常でも、一応の社会性を保っていると。。。。。

私には、非行歴も自傷癖も自殺願望もありません。摂食障害も薬物依存もありません。夢を追って非常識な事をしたわけでもありません。

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