NHK宮城県のニュース　仙台放送局

• 
• 

カナダの支援で朝市復活へ

津波で流された名取市閖上の朝市の施設の再建費用をカナダ政府や林業団体が支援することになり１４日、名取市で調印式が開かれました。
名取市閖上の「ゆりあげ港朝市」は閖上港前で、毎週日曜日と祝日に開かれていましたが、津波で施設が流され震災後は、５キロほど離れたショッピングセンターの駐車場で開かれています。
施設は、来年３月までに再建される予定ですが、およそ１億２４００万円が必要でこの再建費用をカナダ政府とブリティッシュ・コロンビア州、それにカナダの林業団体が支援することになり、１４日、ブリティッシュ・コロンビア州のクラーク首相ら関係者が名取市閖上を訪れ、調印式が開かれました。調印式では、クラーク首相が「１４か月前に津波が日本を襲い世界中の人が涙しました。このような形で支援できることをうれしく思います。後生まで役に立つ施設になってほしいです」とあいさつしました。
ゆりあげ港朝市協同組合の櫻井広行代表理事は「このような大きな支援を頂いて大変うれしいです。元の場所で再建できるので、住民が地元に戻るきっかけになればいいです」と話していました。
施設は、木造の建物を複数つくり、およそ４０の店が入れるようにするということです。
施設は、今年８月末の着工を目指し、来年３月までに完成する予定です。

05月14日　12時21分

•