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事件
【広島ホテル火災】4階建て 従業員は1人 ホテル火災7人死亡 増築暗闇 まるで迷路
7人が死亡した広島県福山市のホテル火災で、ホテル「プリンス」は、鉄筋と木造をつないだ構造で、通路が迷路のように複雑に入り組んでいたことが13日、消防関係者の話で分かった。福山市が昨年9月までに行った防災査察でも、排煙設備や非常用照明などに不備が見つかっており、複雑な構造や防火体制の不備が被害を拡大した可能性が指摘されている。
「初めて行った人なら、建物の構造が分からなかっただろう」
火事の発生から約4時間後に、現場のホテルに入った消防関係者の男性は、客室があった建物の2階部分の様子をそう説明した。一部の窓にはベニヤ板が張られており、内部は真っ暗だった。
防災システム研究所の山村武彦所長は、「建て増しがされている場合、建物の中が迷路のようになって避難導線がはっきりしていないことが多い。その結果、逃げ遅れて被害が拡大することがある」と指摘する。
また、建物の外側に避難する非常階段がなかったことなどについても、「不特定多数を宿泊させる場合は、二方向避難が原則になる」と指摘。避難出口の一つが何らかの理由で使えなくなった場合でも逃げられるよう、複数の避難経路を設けることが重要となるが、「今回はそれができていたのかどうか調べる必要がある」と分析する。
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