米バンド「ブッカー・T&ジ・MGズ」のベーシスト、ドナルド・“ダック”・ダンさんが13日、ライブ出演のために滞在していた都内のホテルで死去した。70歳だった。ダンさんの友人で、同バンドの米ギタリスト、スティーヴ・クロッパーが同日、自身のフェイスブックで発表した。クロッパーは「今日、私は親友を失い、世界は最高のベース奏者を失った。ブルーノート東京でのライブを終えた後、13日早朝の東京で、“ダック”ダンは眠ったまま逝った」と報告した。また、ブルーノート東京の関係者によると、ダンさんは同日の午前中、滞在先のホテルの部屋で亡くなっているのを発見されたという。事件性は低いが、部屋に1人で滞在していたため、現在、死因などを警察が調べているという。ダンさんは、ツアーのために今月7日に来日。8日と9日に「コットンクラブ」で、10〜12日は「ブルーノート東京」でのライブに出演した。
1941年、米メンフィス出身。主にブルース、ゴスペル、ソウルなどの分野で活躍し、エリック・クラプトンやニール・ヤングのレコーディングにも参加。80年の映画「ブルース・ブラザース」には本人役で出演した。07年に、バンドとして米グラミー賞を受賞。