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【プロ野球】

G“せこいぜ野球”で延長ドロー

2012年5月13日 紙面から

◇ヤクルト1−1巨人

 延長10回まで互いに譲らず引き分けた。巨人は7回1死三塁で坂本がスクイズを決めて均衡を破ったが、ヤクルトもその裏に2死満塁と攻め、森岡の中前打で同点とした。8回以降はともに救援陣が踏ん張り、得点を許さなかった。

 勝利の追求よりもリスクの回避を優先した。原巨人がスクイズで1点を奪い、10回裏には「3時間半ルール」を頭に入れながらの試合運び。中畑DeNAのような“せこいぜ野球”で今季5度目のドローに持ち込んだ。

 「負けなかったということで、明日(13日)につなげられる」。試合後の原監督は、素直な感想を口にした。1勝5敗と苦手にしているヤクルト戦。予想どおりの1点を争う攻防で一歩も引かなかった事実を評価した。

 時間切れまで約10分で迎えた10回裏。マウンドの山口は一塁走者へのけん制を繰り返し、最後は守護神の西村を投入。原監督は「遅延する必要はないし、自然体で勝負していこうと(伝えた)」と振り返ったが、結果的には時間をたっぷりと使うことになった。

 攻撃でも泥くささが目立った。両軍無得点で迎えた7回に先頭の長野が二塁打で出塁すると、藤村の犠牲バントに続き、坂本が「何とか良い方向に転がすことができた」とプロ入り初のスクイズ成功。10回無死一塁では、4番の村田にもバントのサインを出した。

 連敗の危険も伴う2連戦の初戦を引き分け、13日は交流戦前のラストゲーム。原監督は「意義ある一戦になる」と力を込めた。勝てば今季初の勝率5割に到達して一区切り。最大7あった借金を完済し、キレイな状態で交流戦に向かうことができる。 (井上学)

 

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