ニュースランキング

'12/5/14

マツダ球場に構造欠陥の指摘


 広島市が建設した南区のマツダスタジアムに「構造上の欠陥がある」と、元市職員と元市議が市に指摘していることが13日、分かった。市は「強度は確保しており、安全性に問題ない」としている。

 元市職員は都市政策部長などを務め、元市議は1級建築士。2人は2月末、問題点の究明を求める文書を市に提出した。

 文書では設計図などを分析した結果、強度を保つため柱の下に打つ基礎部分のくいが200カ所以上配置されていないと指摘。地下の岩盤まで打ったくいの上に柱を立てることを目安とする日本建築学会の建築基礎構造設計指針に沿っていない、と主張した。

 これに対し市は、くいとくいの間に渡したコンクリート製のはりを格子状に連結させる構造を採用し、構造計算で必要なくいの本数や直径を算定したと説明する。くいは453本を打った。

 指針について市は「設計者が最新の研究を理解すればより合理的な設計が可能、と記されている。必ずしも指針に依らなくてもいい」との見解を示す。




MenuTopBackNextLast