ニュース詳細
火力発電増に備え燃料輸送船増強の動き5月13日 11時21分
K10050833711_1205131510_1205131514
電力使用量が増える夏に向け、石油元売り各社は火力発電所への燃料供給を円滑に行うため、輸送船の増強などの対応を急いでいます。
原子力発電所の再稼働のめどが立たないなか、電力各社は夏の電力需要を賄うため、老朽化で停止していた火力発電所の運転を再開するなどの対策を進めています。
こうしたなか、火力発電に使われる原油や重油の量は、震災以降、増え続けており、去年の夏は、猛暑となったおととしに比べて50%以上も増え、ことしの夏は全国の原発の運転停止で去年をさらに上回るとみられています。
このため石油元売り各社は、火力発電の燃料を運ぶ輸送船を増やす対応を急いでおり、最大手の「JX日鉱日石エネルギー」は、先月までに5000トン級の輸送船を新たに3隻確保したほか、今月中にも同じクラスの船を1隻、増やす予定です。
また、「コスモ石油」も、6月中に新たに1隻の輸送船を投入して燃料の供給体制を強化する方針です。
1回の輸送で運べる燃料は、フル稼働した火力発電所1か所の3日分程度の量に過ぎず、海が荒れるなどして輸送船が航行できなくなると燃料の不足も懸念されるということで、各社は円滑な輸送態勢作りを急ぐことにしています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|