Stage3、Boss
ここから学ぶべき教訓はひとつでしょう。
ボスは基本的に以下の攻撃を順に繰り返します。
ちなみにこの端のパーツを左右ともに破壊した場合、攻撃パターンは別のものに移行する。
正直に申しますが、筆者はこの攻撃がいかなる規則に基づくのかを理解することができませんでした。
自機狙い要素のない攻撃の場合は、一箇所にとどまって最小限の移動で避けるのが基本です。
この際は視野は広く取り、自機近くのみを見ていてはいけません。
しかしこれは、言うは安く行うは難しを体現するようなものです。
この攻撃の重要要素をもう一度確認します。
結局のところ、このボスに対してはこのようなパターンしかないものと思われます。
連射青弾と本体の攻撃周期の関係もあり、完全に安定させるのは極めて難しいといわざるを得ません。
繰り返します。
筆者が思うに、Shooting Game(仮)中最も難しいボスです。
もちろん、勝てないというわけではありません。
次ステージが体力100%で開始できればよいので、ダメージを回復量よりも大きくしなければよいだけの問題です。
ある程度できるプレーヤーなら、その場の運と気力で十分でしょう。
ただダメージを可能な限り減らすとなると、パターン化が必要となってきます。
この際の敵の攻撃を解析することが困難でした。
本ボスのように、複数の攻撃が混じり漫然と繰り返されるものほどそこに規則性を見出すのが困難であるからです。
筆者はこのボスの攻撃を理解できたのは、1周クリアーできた後でした。
そして規則性を見出した上で、ようやくアドリブ避けという次元に到達します。
決して難しいわけではありませんが、アドリブ要素がある以上は100%安定とは行きません。
敵は必ずしも難しい順に登場するわけではない。
一般的シューティングゲームならば、このことが理解できた時点でボムを決め撃ちする対象と決定することとなる場面です。
本ゲームはボムはありませんが、幸いにして耐久力制ですのでダメージを一定限度に押さえればよいのです。
ボスは複数個のパーツを持つので、最初にそれらから解説します。
左図の赤丸の部分で、名前の通り自機狙いの赤弾を撃ってきます。
左図で、空間にあるある赤丸がその弾です。
耐久力が低くかつ破壊することで確実に弾数を減らせるすので、最優先で破壊します。
左図の緑丸で囲まれた部分で、一定間隔ごとに自機を狙って青弾を連射してきます。
左図を見ると9発が1セットになっているようです。
(ちなみに、左図から青弾発射時点の自機の位置は推測できますよね?)
以上は本体からの攻撃ですが、それに加えてパーツからも一定周期で以下の攻撃が行われます。
図では緑丸で囲まれた部分であり、4・3・4・3way弾を順に放ちます。(当然に自機狙いです)
中心部から全方向に黒弾を発射する攻撃であり、自機狙い要素はないです。
本体下部から下方向にミサイルを連射し、その本質は自機移動範囲を制限する点にあります。
中央図の緑丸で囲まれた部分で、左右のパーツから発射されます。
(図では左側から発射された1セットしか表記されていないが、右からも同様なものが射出される)
最も重要なのは、自機狙い要素を持つ点である。
上述の本体の攻撃の基本的ループは変化しないが、その間常に巨大赤弾を発射する
。
(右端図参照、緑丸で囲まれた部分が追加される巨大赤弾)
ひとつ上の項目で述べた、本体下部に設置された自機狙い砲台から発射されるもの。
砲台を破壊してしまえば、以降は一切発生しなくなる。
このボスの攻撃で難しいのは、全方位弾と青弾連射の複合攻撃にあります。
偶数ウェイ弾は静止、奇数ウェイ弾は1キャラ横移動が基本です。
しかし連射青弾が絡むので、原則通りとはいかず、ある程度大きく動くことが必要です。
すなわち、全方位弾を避けている途中で、次はミサイルが来るのだと意識しておくのです。
そうしてボス正面を避ければ、うっかりミサイルに当たることもないでしょう。
複合攻撃ということで、両者を同時に考えても利益はないでしょう。
複雑な事象も、構成要素に分解し個別に考えるならば、十分に理解可能なものとなるはずです。
要素分解はゲームに限らず、思考の基本ですよね。
ということで、以下にこの二つの攻撃を具体的に検討してみます。
ただ、ほぼ安定して回避することのできるパターンは存在します。
画面下を、ゆっくりと端から端まで大きく動くのです。
ゆっくりとなのは、早過ぎると画面端に追い込まれて逃げ場を失うからです。
(左図の緑線の軌跡、なおここでは連射青弾は無視してください)
しかしここでは自機狙いである連射青弾が絡むのである程度の移動は必要です。
しかも連射青弾ですから、つらなって自機移動を制限する要素非常に大きいです。
よってどうしても大きく動くことが要求されます。
なおここで横移動で避ける場合には、ひとつのコツがあります。
すなわち左図赤丸で囲ってあるように、近接した二つの黒弾を大きなひとつの弾と把握します。
そしてこの巨大な弾の間の道を見定め、その間を移動するのです。
弾は遠方から見ていないと弾道の予測に必要な時間がありません。
弾道の予測ができなければ、出会い頭に被弾しますし、弾除けのスペースを発見することもできません。
理屈は理解していても、それを実践するにはかなりの経験が必要となります。
シューティングの経験が浅い人は、この攻撃を避けるのは極めて困難を伴う(ほぼ無理かも?)可能性が高いです。
逆にいうと、これができる人は既にいくつもの作品をワンコインクリアする程度の経験はつんでいるでしょう。
いきなりできる必要はありません、長期的視野に立って習得して行けばよいのです。
理屈を説明している筆者も、100%ノーミスとは決していかない程度の能力です。
視野を広く取り、画面全体を見ることこそは極めて重要であり、かつ最も難しい要求であると筆者は感じます。
この2点のみから、論理的に導かれる帰結が存在します。
それでは、以上の机上の空論を検証してみましょう。
(連射弾であり、自機狙いが甘い以上は不可避的に敵弾はある程度広がるので)
左側の図をご覧ください。
こちらでは画面下に到達する時点でも、青連射弾はほとんど拡散せずに一箇所に集中することが確認できます。
次は中央の図をご覧ください。
図からは連射弾発射中もじきが左に移動していたことが理解できます。
この場合、連射青弾は大きく横に広がっているため、画面下に到達するころにはかなりの広さに拡散します。
すなわち予測通りということで、またしても一般的原則がそのまま妥当してしまいました。
ちなみに、右端の図は連射青弾が自機狙い弾であることを利用した小細工です。
ボスが登場する前から画面中央上端で待機します。
そしてボス出現と同時に撃ちこみながら下移動(緑の矢印)です。
すると連射青弾は自機上方で交差し、自機狙い砲台×2(赤丸)は速攻で破壊可能です。
左右両方向からの自機狙い弾を上下移動で無効化するのは、比較的応用性の高いパターンです。
端のパーツを片方だけ破壊すれば連射青弾が半分になるので、かなり容易になります。
ただし逃げ場を失うので、本当に「画面端」まで移動してはいけない。
端から1キャラは離れているべきである。
後はこれを延々と繰り返すのみ。
但しそのために本体の破壊が送れて弾除け時間が長引くので、ダメージ総量としてどちらが特とも断言しかねます。
両方を破壊した場合も同様のことが言えるでしょう。
ただ、ダメージを2,3回に押さえる程度までは十分に可能です。
とりあえず練習としては、ボス戦で一切弾を撃たずにひたすら逃げ回る、ということを繰り返してみましょう。
それによってよりすばやくパターンを習得できることが可能となるはずです。
とりあえずは、ダメージを6.5発分以内に抑制できれば、次のステージで耐久力は完全に回復します。