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広島・福山のホテル火災 6人が死亡
5月13日 11時39分

広島・福山のホテル火災 6人が死亡
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13日朝、広島県福山市でホテルから火が出て、およそ2時間にわたって燃え続け、警察によりますと宿泊客の男女6人が死亡、1人が心肺停止の状態となっているほか、宿泊客と従業員合わせて3人が重軽傷を負いました。

13日午前7時ごろ、広島県福山市中心部の西桜町にある3階建ての「ホテルプリンス」から煙が出ていると、近くを通りかかった人から消防に通報がありました。
消防車8台が消火に当たり、火は9時ごろにほぼ消し止められましたが、警察によりますと宿泊客の男性2人、女性4人が死亡し、男性1人が心肺停止の状態となっています。
また、ホテルの従業員1人を含む女性3人が重軽傷となっているということです。
12日夜は20人近くが宿泊したという情報もありますが、ほかに取り残された人はいないということです。
ホテルは、JR福山駅からおよそ1キロほどの住宅街にあり、一部が4建ての鉄筋の建物と木造の2階建ての建物がつなぎ合わされた構造になっていて、警察と消防がどこから火が出たかや避難誘導などの詳しい状況を調べています。
火事を目撃した男性は「出火当時、従業員とみられる女性が『火事だ、火事だ、起きて』と、宿泊客を起こそうと叫ぶ声が聞こえた。そのうち煙がひどくなって、竹が割れるような音がした」と話していました。

多くの犠牲者が出た宿泊施設の火災

ホテルや旅館などの宿泊施設で多くの犠牲者が出た火災です。
▽昭和55年に栃木県の「川治プリンスホテル」で45人が死亡する火災が起きました。
▽昭和57年には東京・千代田区の「ホテルニュージャパン」で33人が死亡する火災が起きています。
▽昭和58年には山形県の「蔵王観光ホテル」で火災が発生し、11人が死亡しました。
▽昭和61年には静岡県の「ホテル大東館」の別館から出火し、24人が死亡しました。
▽平成6年に福島県の飯坂温泉の旅館で5人が死亡する火災が起きており、福山市の火事は、平成に入って以降ではこの火災を上回る犠牲者数となりました。

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