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中東和平交渉再開へ 書簡を交換5月13日 9時37分
中東和平交渉の再開に向けて、パレスチナ側が送った書簡にイスラエルのネタニヤフ首相が返信を送り、首脳どうしの顔を合わせた交渉が中断するなか、文書を通じたやりとりでこう着状態を打開できるのか注目されます。
イスラエルとパレスチナの中東和平交渉は、おととし秋から中断した状態が続いています。
こうしたなか、パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は先月、イスラエルのネタニヤフ首相に対し、交渉再開に向けたパレスチナ側の要求を記した書簡を送り、返答を求めていました。
これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は12日、ヨルダン川西岸のラマラに特使を送り、返答の書簡をアッバス議長に手渡しました。
書簡の詳しい内容は明らかになっていませんが、イスラエル政府は「こうした書簡のやり取りが和平の実現につながることを望む」とする声明を発表しました。
しかし、和平交渉の再開を巡っては、パレスチナ側がイスラエルに対して占領地でのユダヤ人入植地の建設をやめるのが先決だとしているのに対して、イスラエル側は前提条件なしでの交渉再開を主張しており、こうした書簡のやり取りが交渉再開につながるかどうかは不透明な情勢です。
一方で、ネタニヤフ首相は、先週、和平に積極的な最大野党カディマと連立政権を発足させることで合意しており、連立が和平交渉の再開にどのような影響を与えるかが注目されています。
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