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北マリアナ諸島前知事「がれき受け入れたい」 コストなど壁

 米自治領北マリアナ諸島のフロイラン・テノリオ前知事は11日、県庁で記者会見し、東日本大震災で発生したがれきや焼却灰を同諸島の無人島で受け入れると表明した。
 テノリオ氏らによると、サイパン島の北約300キロにあるバガン島(約48平方キロ)での受け入れを想定。「島は1981年に噴火し、灰が堆積している土地。相当量を受け入れられる」と話した。現知事も前向きな考えを示しているという。
 ただ、日本と北マリアナ諸島の距離は約2500キロ。運搬コストもさることながら、廃棄物の国外輸出には国際条約の制約がある。実現に向けたハードルは高い。
 テノリオ氏は「日本とは友好な関係だ」と支援に意欲を見せたが、県幹部は「気持ちは大変ありがたいが、2500キロも運ぶというのは、ちょっと…」と困惑気味だ。
 テノリオ氏らは11日、石巻市と女川町を訪れ、被災状況やがれき処理の現状を視察。12日には南三陸町を訪問する。


2012年05月12日土曜日


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