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【石川】

石川らしさを強調 新幹線金沢駅舎内装デザイン

採光性などに配慮した新幹線ホームの完成イメージ。柱には金箔をあしらう

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加賀友禅、金箔などちりばめ

 二〇一四年度末に開業する北陸新幹線の金沢駅舎の内装デザインが十一日決まった。ホームや中二階ホールなどに金箔(きんぱく)や加賀友禅、九谷焼などの伝統工芸をあしらい、金沢、石川らしさを演出。市や県は各工芸の業界とも連携し、駅舎を建設する鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)に対して素材提供を行う意向を示した。(田嶋豊)

 鉄道・運輸機構が、金沢市などでつくる「新幹線駅舎デザイン等検討懇話会」にデザイン案を提示し、了承された。今夏にも着工し、一三年度中の完成を目指す。

 観光客らを迎えるホームは、天井から自然光が差し込むよう配慮したほか、柱部分に金箔を配し、「光の線」が流れるようなデザインを施した。屋根を支える柱そのものも、角度を変えるなど独自色を出した。

(上)中2階は金沢、石川の伝統工芸が随所に感じられるようデザインされた(下)新幹線の改札口。町家をイメージした木製の壁材や和紙などを取り入れる

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 ホームや中二階の待合室には能登ヒバの板張りに穴を開けて九谷焼など伝統工芸品を展示するスペースを設け、ホールや改札口には金箔をちりばめたガラス壁、町家をイメージさせる木製の壁材などを使う。

 懇話会では、鉄道・運輸機構大阪支社の塚田文明建築課長が計画を説明し「金沢はまちの雰囲気を大切にしており、“らしさ”を強調した」と述べた。

 内装で使用する素材について、委員から「本物の工芸品を使用すべきだ」との意見があった。市や県もこれに賛同し、業界などと連携しながら素材提供を検討し、機構側と調整を図ることにした。

 

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