2012-05-08
■本当の歌の力…美空ひばり
去年の震災。その中で「だいじょうぶ、日本」と銘打って、美空ひばりの曲を今活躍の歌手が歌った。でも、それで踊らされず、テレビで見て、感動したのではない本当の感動は美空ひばりがリアルタイムで活躍した時に放送された「人生一路」だった。メロディーの強さ、美空ひばりの一言一言の力強い熱唱、そして、歌詞の中の言葉の勇気、その中に美空ひばりのすごさがあった。本当のすごさは、何かにかっこつけた言葉で元気をもらうのではない何もない言葉の中に勇気がわいてくるのである。そこにすごさはある。
■本当の歌の力…夢と希望
昨日も書いたが、夢や希望がない。これは平成の時代からバブル崩壊から20年間言われてる。去年の震災で夢や希望はなくなったかもしれない。しかし、「震災キャンペーン」と銘打って「歌の力」どうこうではない。本当の「歌の力」は、何もない言葉にある。雪村いづみの「涙」の歌詞の中に「死ぬことさえもできないわたし夢も望みもないけど」や岸洋子の「希望」のようなタイトルにある。その中に何かに踊らされた言葉に歌の持つ力はない。踊らされない言葉に実は歌の力はある。何気ない言葉に歌の力や歌詞というのは発揮するのである。歌というのはそういうものではないか。
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