(CNN) 中国とフィリピンによる南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の主権論争で、フィリピンの首都マニラにある中国大使館前で11日、中国の好戦的な言動に反発するデモが行われた。
抗議デモには多数のフィリピン人が参加、同国国旗や「中国の侵略を今止めろ」などと書かれたプラカードを掲げ、気勢を上げた。ただ、外交交渉を通じての問題解決も求めた。
今回のデモは、スカボロー礁問題で「小国」フィリピンの対応に忍耐を失いつつあるとする強硬論が中国内で出てきたことを受けて実施された。中国人民解放軍の機関紙「解放軍報」は最近、軍は黄岩島に対する中国の主権に挑戦することを誰にも許さないなどと主張。中国外務省報道官も、フィリピンは強気の言動を繰り返していると批判していた。
スカボロー礁付近では今年4月初旬、フィリピン海軍艦船が中国漁船の不法操業取り締まりを図り、これに反発する中国が漁業監視船を現場海域に派遣し、双方の船が対峙(たいじ)する事態が生まれていた。艦船同士のにらみ合いは今なお続いている。
ただ、両国は最近、外交交渉で事態打開を図る姿勢を改めて示し、マニラの中国大使館を通じ接触していることを明らかにしていた。
スカボロー礁はフィリピン・ルソン島から約200キロ離れ、周辺海域には天然ガスや石油の埋蔵が指摘されている。