独特のリズムを刻む文章表現で異彩を放つ芥川賞作家・川上未映子さんを迎え、専修大学活字文化公開講座が10月2日、生田キャンパスで開催された。
川上さんが「どんどん膨らむ、本の素敵」をテーマに基調講演を行った後、文学部の川上隆志教授(担当・出版文化論)、米村みゆき准教授(同・ビジュアル文化論)とトークセッション。川上さんは「表現をすることで人の悲しみを半分にしたい」「文体などの技術よりも、視点が大切」「本を読むことでコミュニケーションが得られる」と、表現することや本を読むことがどんな“素敵”につながるかを、600人の聴衆に語りかけた。
同公開講座は読売新聞社などが進める21世紀活字文化プロジェクトの一環。大学との共催で随時、開催されている。詳細は10月30日の読売新聞朝刊(東京本社発行地区)に掲載予定。