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亡き母親へ白いカーネーション5月12日 17時16分
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13日の「母の日」を前に、花屋には色とりどりのカーネーションが並んでいますが、福島県いわき市では、東日本大震災で亡くなった母親のために白いカーネーションを買い求める人の姿が目立っています。
いわき市では、沿岸部を襲った津波などで死者・行方不明者が300人を超えました。
13日の「母の日」を前に、いわき市の花屋では赤やピンクなど色とりどりのカーネーションと並んで、震災の犠牲になった母親の仏壇や墓に供えるため、白いカーネーションが並べられています。
いわき市平豊間に住んでいた両親を津波で亡くした四家明浩さんは(51)は、白いカーネーションで飾り付けられた花かごを注文し、「去年は震災後2か月程度で、『母の日』まで頭が回りませんでした。1年たって少し心の余裕が出てきたので、花が好きだった母に贈りたいと思いました。仏壇やお墓に供えたいです」と話していました。
花屋の社長の国井和彦さんは「亡くなった方に白い花を手向けるのがいちばんですが、来年こそは、乗り越えていくためにも、生きる喜びで満ちあふれるような色とりどりの花を贈ってあげてほしいです」と話していました。
店の前には震災で母親を失った人たちのために無償で提供される花も用意されていました。
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