災害:3学会、統一カルテへ書式作り

毎日新聞 2012年05月09日 15時39分(最終更新 05月09日 16時23分)

 災害時に避難所などで緊急的に治療する際のカルテについて、日本集団災害医学会など3学会が、統一した書式作りを始めた。応援の医師が交代しても患者情報が引き継がれるうえ、地域の拠点病院などが集約して分析することで、感染症など疾病の発生状況を素早く把握できる。学会横断の検討会でカルテに盛り込む項目などを議論し、今年度内の完成を目指す。

 学会は他に、日本診療情報管理学会と日本救急医学会。

 検討されている災害時用カルテの利用期間は、災害発生直後から地元の医療機関が復旧するまでの1カ月〜1カ月半程度を想定。被災地では特に感染症の流行が懸念されるため、災害時用カルテには、発熱や下痢の症状を詳しく書き込む項目を設ける見込み。

 近年は電子カルテが普及しているが、インターネットや電話などの通信手段が被害を受けることもあり、災害用カルテは紙との併用も検討する。

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