旧石器遺跡:青森で史跡指定へ 発掘捏造後は東北初

毎日新聞 2012年05月12日 19時02分(最終更新 05月12日 19時31分)

石器が出土した青森県外ケ浜町の大平山元遺跡群周辺=同町教育委員会提供(共同)
石器が出土した青森県外ケ浜町の大平山元遺跡群周辺=同町教育委員会提供(共同)

 東北旧石器文化研究所(解散)の元副理事長による発掘捏造(ねつぞう)問題に絡み、宮城県大崎市の座散乱木遺跡の国史跡指定が2002年に取り消された後、東北地方では初めてとなる旧石器遺跡の史跡指定を、文化庁が検討していることが12日、分かった。

 対象は、後期旧石器時代から縄文時代草創期にまたがる青森県外ケ浜町の「大平山元遺跡群」。捏造を見抜けなかった教訓を踏まえ、庁内に設置した有識者検討会で遺物の年代測定などの科学的検証や指定範囲の検討を進め、今秋にも文化審議会に諮問する。

 東北の旧石器研究は、史跡指定の取り消しや日本史教科書からの記述削除などで一時信頼が揺らいだ。(共同)

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

まいまいクラブ

毎日RT

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞のCM

毎日新聞Androidアプリ