関西電力大飯原発３、４号機の再稼働問題で、おおい町議会は１１日、全員協議会を開き、住民意見の集約作業に向けて意見交換した。原発に関する議会の統一見解や議会報告会、住民説明会での質疑を基に、国の対応が十分示されているかを検討。今後も、各常任委員長から成る作業部会で作業を続ける。

　作業部会でこれまで、国が住民説明会などで示した原発の安全対策や経済対策などを事項別に精査し、それぞれ具体的な内容や今後の課題などを示した評価表を作成する作業を進めてきた。

　全協では、副経産相らの発言に基づいた評価方法を疑問視し、「専門性が高い安全問題を我々で評価するのは無理がある」との声が上がった。【松野和生】