'12/5/12
終焉地に「青葉」記念碑完成
太平洋戦争中に呉市警固屋地区沖で大破した1等巡洋艦青葉(基準排水量9千トン)の記念碑が、同地区に完成した。「巡洋艦青葉終焉之(しゅうえんの)地」の碑文は乗組員だった中曽根康弘元首相(93)が揮毫(きごう)。28日に元乗組員も集まり、現地で除幕式がある。
警固屋まちづくり協議会(下中幸司会長)と巡洋艦青葉終焉之地碑建設保存会(吉岡源之会長)が、大破した場所に近い国道沿いに建てた。台座を含め高さ約3・5メートル。碑文は約2メートルの自然石に彫った。青葉の写真や協賛団体などを記す金属板もある。
約300万円の費用は地元自治会や企業、生存者でつくる青葉会の会員や海上自衛隊員たちが寄付した。
青葉会の西田潔会長(90)によると、中曽根元首相は碑建立について「乗組員の英霊や青葉の(艦の)霊もさぞ喜ぶことでしょう」と話していたという。
青葉は戦争末期は防空砲台として警固屋沖に係留され、1945年7月の空襲で大破。この空襲で警固屋地区の住民3人も亡くなった。
【写真説明】完成した青葉の記念碑
【写真説明】1等巡洋艦青葉