ビックカメラ買収:増資受けたコジマ40〜50店舗閉鎖へ
毎日新聞 2012年05月12日 01時44分(最終更新 05月12日 02時20分)
家電量販店大手のビックカメラ、コジマの両社は11日、ビックがコジマの第三者割当増資に応じてコジマ株の50.06%を取得すると発表した。買収額は141億円。コジマは増資で得た資金を40〜50店の不採算店閉鎖や新規出店などにあて、収益改善を急ぐ。人員削減は行わないという。両社の売上高を単純合計した規模は1兆円超となり、業界最大手のヤマダ電機に次いで2位に浮上する。
ビックの宮嶋宏幸社長は11日に開いた記者会見で「都市から近郊までの広範囲なマーケットをカバーできる」と買収のメリットを強調した。ビックが主要都市の駅周辺で大規模店舗を中心に約40店を展開するのに対し、コジマは郊外中心に中規模店舗を主力に約200店を展開。立地の重複がなく、両社は買収によって補完し合えると判断した。
コジマは上場を維持し、店舗名も存続する。ポイントサービスの共通化も検討していくという。