ニュース
神栖の井戸から微量ヒ素
1か所検出 周辺、飲用自粛を指導
茨城県神栖市の一部地域の地下水が有機ヒ素に汚染されている問題で、環境省と県、市は16日、定期的に実施している地下水調査で、新たに息栖地区の調査井戸1か所から環境基準を下回る微量の有機ヒ素が検出されたと発表した。
住民の十分な安全を確保するため、周辺の井戸水の飲用自粛を指導したほか、今後、周辺全ての井戸水を採水し汚染状況を監視する。
市によると、有機ヒ素は1月31日の地下水調査で深さ20メートルから1リットルあたり0・001ミリ・グラム、30メートルから同0・002ミリ・グラムを検出。2月23日に確認調査を行った結果、深さ20メートルと30メートルから、国が定める地下水の環境基準(0・01ミリ・グラム)の10分の1の0・001ミリ・グラムをそれぞれ検出した。
飲用自粛となるのは、調査井戸から200~600メートル圏内にある56世帯。このうち9世帯が上水道に加入していないため、市は仮設給水所を2か所設けて対応する。今後、専門家の意見を踏まえて井戸水が汚染されている可能性の範囲を決定し、新たに調査井戸を増設する。県は同日、56世帯に対し飲用自粛を知らせるチラシを配布した。
市内では2003年、木崎地区の住宅の飲用井戸から高濃度の有機ヒ素を検出。それ以降、環境省は3か月に一度、周辺約150か所の井戸水のモニタリング調査を行っている。有機ヒ素は地下水を伝って下流に拡散しており、飲用自粛の追加は08年に次いで11回目。
新たに飲用自粛となった息栖地区で料理店を経営する五十嵐スエ子さん(68)は「井戸水は軒先の散水にしか使用せず、料理には水道水を使っているが、汚染されているとイメージが悪くなり、お客さんが来なくなるのではと心配だ」と話していた。
(2012年3月17日 読売新聞)
最新健康ニュース
- 女性特有の悩み「気軽に相談を」岐阜県が窓口紹介カード
(5月11日)
- ユズ種油「アトピー効果」
(5月11日)
- マッサージ器の誤使用で女性死亡…4人目
(5月11日)
- 小樽商大 学内飲酒を全面禁止(5月11日)
- 薬物犯罪の入り口に…2ちゃんねる違法情報放置(5月10日)
- 原発事故で避難が原因の自殺、震災関連死と認定(5月10日)
- がんから復帰 杉浦貴之さんがイベント
(5月10日)
- 空気のおいしいお店 多治見に増えてます
(5月10日)
- ヘルシー豆腐給食…高知
(5月10日)
- 震災関連死 342人に(5月10日)